包茎
・包茎(ほうけい):亀頭が包皮(ほうひ)に覆われた状態
包茎の種類
<仮性包茎>
手で容易に包皮をむくことが出来て、勃起時に亀頭が露出できる状態
平常時は包皮が亀頭を覆っていますが、手で容易に包皮をむくことが可能です。勃起時には、亀頭の全部あるいは一部が露出した状態となります。
<真性包茎>
亀頭が全く露出しない、亀頭の一部しか露出しないタイプの包茎
包皮の先端の口の部分(包皮輪)が狭いために、平常時も勃起時も、亀頭を露出させることができません。用手的に無理に包皮をむこうとすると、カントン包茎となり緊急の処置が必要となる場合があります。
<嵌頓(カントン)包茎>
包皮輪が狭いタイプの仮性包茎で亀頭露出後に包皮が戻らなくなった状態
包皮先端の口の部分(包皮輪)が狭いために、亀頭を無理に露出させようとすると、亀頭直下で陰茎を強く締めつけ包皮が戻せなくなります。この状態を放置すると包皮がむくみ、強い痛みも伴います。まずは切らずに整復を試みます(カントン包茎整復術)が、むくみが強く戻せない場合は、緊急手術となります。カントン包茎は仮性包茎の一種ですが、包皮輪の狭さを改善しない限りは繰り返す可能性があります。
包茎手術の適応
真性包茎:包皮をむいても亀頭を露出できない真性包茎は、亀頭包皮炎や陰茎癌などのリスクや性交時の痛みや違和感、避妊具の装着不良など様々な問題を引き起こします。医師の診察により真性包茎と診断されれば、保険適用での手術が可能ですので、速やかな受診をお勧めします。
仮性包茎:見た目、臭い、炎症を起こしやすいなどの理由で、勃起していない状態でも包皮がむけた状態にしたい方が適応となります。自由診療での手術となります。
手術方法
真性包茎、仮性包茎ともに、包皮輪の狭さ、余剰包皮の長さ、勃起時の予測陰茎長に加え、ご本人の好みもカウンセリングした上でデザインをします。
術式:環状切除術
- 局所麻酔を行います。術中に痛みが強い場合には、適宜追加を行います。※局所麻酔薬アレルギーの方は事前にご相談ください。
- 余った包皮の切除範囲を決めます。平常時に亀頭が露出し、最大勃起時につっぱりが少ない範囲での包皮のデザインを行います。
-
包皮の切除を行います。外科用メスで包皮を筒状(環状)に切除します。カントン包茎などを起こしたことがある方では、切除する包皮の間に狭くなった包皮輪が含まれますので、切除によって狭い場所がなくなります。
-
切除した包皮と包皮の間を縫い合わせます。
-
止血を確認して、カーゼ、包帯を巻いて手術終了です。
-
化膿止めと痛み止めお渡しします。
包茎手術料金表
仮性包茎手術 |
自由診療 80,000円(税込み88,000円) ※学割(学生証の提示)ありの場合 60,000円(税込み66,000円) |
真性包茎手術 |
保険適用 例:3割負担の場合 約7000円 |
カントン包茎整復術(用手的) |
保険適用 例:3割負担の場合 約2000円 |